6670.武漢研究所とは言いきれないと米軍トップ

新型コロナ発生源は依然不明、人工ではない=米軍トップ

Reuters Staff 2020年5月6日 / 06:14 / 1日前
[ワシントン 5日 ロイター] - マーク・ミリー米統合参謀本部議長は5日、新型コロナウイルスの発生源が中国・湖北省武漢の生鮮市場もしくは研究所、それ以外の場所なのかは依然「不明」と語った。同時に、ウイルスが恐らく「人工」ではないという認識を改めて確認した。

ポンペオ国務長官は3日、中国の研究所が新型コロナの発生源である「かなりの量の証拠」があると述べた。ただ、人為的に作り出されたものではないとの米情報機関の結論に異議は唱えなかった。

また、米国家情報長官室(ODNI)は先週、新型コロナが「人造でも遺伝子操作されたものでもないという科学的な総意に同意する」との認識を表明した。

 

新型コロナの武漢研究所流出 「分からない」と米軍幹部

日経新聞 2020/5/7 0:10
【ワシントン=永沢毅】米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は5日の記者会見で、新型コロナウイルスの発生源について「私たちは分からない」と語った。トランプ大統領やポンペオ国務長官は「多くの証拠がある」などとして中国湖北省武漢市の研究所から流出したとの説を唱えているが、一線を画した形だ。

ミリー氏はこれまでに集めた証拠を踏まえ、新型コロナが「人工的に作られたものではない。決定的な証拠はないが、意図的に流出されたものでもないだろう」との見解を示した。同氏の発言は米政府内で「研究所説」を裏付ける十分な証拠が集まっていない状況を示唆したものだ。

ポンペオ氏は6日の記者会見で「研究所から流出したか、ほかの場所からなのか確信があるわけではない。その答えを得る簡単な方法が透明性だ」と述べ、中国に情報公開を重ねて要求した。

これに関連し英紙ガーディアン(電子版)は4日、米英両国とカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで機密情報を共有する「ファイブ・アイズ」の分析でも研究所説を示す証拠は今のところないと報じた。情報機関筋の話としている。

 

トランプ大統領武漢病毒研究所から漏れたと主張を繰り返し、中国側は事実無根、大統領選のための責任転嫁、と切り返し、世界中注目のこの問題、ついに米軍トップ統合参謀本部議長が発言。透明性が問題といいながら、事実上トランプ発言を否定する内容だ。今の軍隊は(米軍も)世界の民主主義より(米中露寡占の)世界軍事体制現状維持をより重視しているように見える。残念だ。