6676.「警察解体」、住民投票へ

ミネアポリス市議会、警察解体・再建を問う住民投票を推進
27日 10時30分 TBSニュース

 アメリカ全土での抗議活動の発端となった黒人男性の死亡事件が起きたミネソタ州ミネアポリス市の市議会は、警察の解体と再建について民意を問う住民投票を推進することを決定しました。ミネアポリス市議会は26日、警察を解体し、新たな組織を立ち上げる改革案をめぐって、住民投票の実施を推進することを全会一致で決めました。

 改革案では、現在の警察を解体した上で新たにより地域住民に寄り添うことを目指す「地域の安全及び暴力の防止担当部門」を立ち上げ、実力行使できる権限を持つ警察官はこの新たな組織の監督下に置かれます。住民投票が実施されるかどうかは今後、市の政策委員会などの審議を経て、今年8月に決まる見通しです。(後略)

 

ミネアポリス市警察の解体・再建、市議会が全会一致で決議
AFPBB 2020年6月13日 10:47 発信地:ミネアポリス/米国

【6月13日 AFP】米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)市議会は12日、同市の警察を解体し、コミュニティー指向の治安部門に置き換えるとする決議を全会一致で採択した。反人種差別の大規模な抗議デモで、変革を求める声が高まっていた。

 決議は「市の安全を育む変革的な新しいモデルをつくるため、コミュニティーの関与、研究、構造改革の1年間にわたるプロセスを開始する」という内容。3週間前にアフリカ系米国人ジョージ・フロイド(George Floyd)さんがミネアポリス警察の警官に拘束された際に死亡し、警察改革を求める声が上がっていた。

 市議会は数日前、拒否権に対抗できる多数の賛成を得て、警察を解体しコミュニティー指向の代替組織をつくることで合意に達していた。この動きを正式なものにする次の段階として、今回の採決が行われた。(c)AFP

 

米デモ ミネアポリス市で「警察解体」 全米で警察予算打ち切りを求める声

2020.6.9 15:26 産経ニュース

【ワシントン=黒瀬悦成】米中西部ミネソタ州ミネアポリス市での白人警官による黒人男性暴行死事件を受けて全米に抗議デモと暴動が広がった問題で、同市議会(定数13)の議員9人が8日までにミネアポリス市警を解散させると表明した。今回のデモを受けて警察予算の打ち切りまたは大幅削減を進める動きは全米の大都市に広がっており、法執行能力の低下により治安が急速に悪化するとの懸念が強まっている。

 ミネアポリス市議会は5日、警官が容疑者の首を圧迫することを禁止し、目撃時には速やかな報告や介入を義務付ける修正規定を可決承認した。ただ、左派系市民らは「措置として不十分だ」として警察自体の解体を要求していた。

 

 フレイ市長は解体に反対の立場だが、市議会では9人が賛成すれば市長の拒否権行使を阻止できる。市議会の構成は12人が民主党、1人が緑の党。議員らは警察解体後の治安維持の方策に関し具体的な展望を明らかにしていない。

 「警察解体」は、今回の抗議デモを暴動に発展させた黒幕として米政権が名指しで非難している暴力的極左勢力「アンティーファ(ANTIFA)」の主要目標の一つでもある。

 また、全米の抗議デモを牽引する黒人社会運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」は警察予算を打ち切り、社会福祉に回すことを提唱。首都ワシントンなどでのデモも「警察予算を打ち切れ」のスローガンが一気に目立つようになった。

 事態を受け、野党・民主党系が市長を務める自治体を中心に全米で警察予算削減の動きが活発化した。
 ニューヨーク市は市警の予算を10億ドル(約1095億円)削減すると表明。ロサンゼルスは1億~1億5000万ドル、西部アリゾナ州フェニックスも1億8600万ドルを削減する方針だ。

 しかし、警察問題の専門家の間では、警察予算を減らせば治安が一気に悪化し、逆に黒人の市民の命を危険にさらすのは過去の同様の試みからも明白だとして反対意見が相次ぐ。調査会社ユーガブが5日発表した全米世論調査(5月29~30日実施)で、警察予算の打ち切りを「支持する」としたのは16%にとどまり、「支持しない」は65%。11月の大統領選で再選を目指すトランプ大統領の陣営は、民主党が「警察予算打ち切り」に前向きだとして攻撃を強める構えだ。

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ミネアポリスで発生した警察解体の動き、同市議会は住民投票で決定する、と。トランプさんや産経など保守メディアは批判的だが、人種差別的暴力的警察やそうした警察への予算削減などじっくり進むのが民主的自治だ。中国一党支配と香港の対極にある。中国中央はもう少し謙虚になるべきだ。