6679.香港、安全法違反で逮捕者

香港デモで370人逮捕 うち10人は国家安全法違反
AFPBB 2020年7月2日 3:28 発信地:香港/中国

【7月1日 AFP】(更新)香港の中国返還記念日となった1日、同市で新たに施行された国家安全維持法に反対するデモが禁止令に反して行われ、数千人が参加した。香港警察は同法違反容疑の10人を含む約370人を逮捕した。警察はデモ隊に対し放水砲や催涙ガスなどを使用。警察の発表によると、警察官7人が刃物で肩を刺されたり、バイクにはねられたりして負傷した。新法の下では、特定の政治的見解やシンボルの使用が違法となり、禁止対象には香港や台湾、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の独立への支持表明も含まれる。警察が発表によると、国家安全維持法に違反したとして逮捕された人々は、独立を支持する旗やステッカー、チラシを所持していた疑いがかけれれている。(c)AFP

 

英、香港市民の英市民権取得を確約 中英共同声明違反を非難

ロイター 2020年7月2日 / 00:12 /

[ロンドン 1日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は1日、中国による香港国家安全維持法の施行は1984年の中英共同声明の「明白で深刻な」違反と非難し、香港市民に対し英国の市民権取得に道を開くと表明した。(中略)ジョンソン首相は議会で「香港国家安全維持法の施行は、(「一国二制度」を保障した)中英共同声明の明白で深刻な違反となる」とし、英国海外市民旅券(BNO)を保有する香港の市民による英市民権取得に道を開くという確約を英政府は順守すると述べた。香港では約300万人がBNO申請の資格を持っており、2月時点のBNO保有者数は34万9881人だった。ラーブ外相もロイターとBBCに対し、「中英共同声明の明白で深刻な違反」と非難。西側諸国は中国の習近平国家主席にどのように対応すべきかとの質問に対しては、「中国は明らかに国際社会の主要なメンバーであるため、同国が国際的に負っている義務と責任を果たすことが期待されている。中国に対する信頼は大きく一歩後退した」と述べた。首相報道官は記者団に対し、英国は中国企業と建設的な関係を維持する表明。ただ「介入が必要な時は介入する」と述べた。

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米国、香港への輸出優遇措置取り消しへ-中国による治安措置巡り
ブルムバーグ Ben Livesey 2020年6月30日15:03 JST

ーー中国全人代常務委、香港国家安全維持法案を可決
ーー米機密技術が人民解放軍などに流用されるリスク増大-米商務長官
トランプ米政権は29日、中国による香港国家安全法制を巡り、対中圧力を強化し、香港への機密技術の輸出を困難にする措置を打ち出した。香港の貿易上の優遇措置の取り消しに向けた最新の措置。ロス米商務長官は声明で、「中国共産党による香港への新たな治安措置の導入に伴い香港の自治が損なわれる一方で、米国の慎重に扱うべき技術が人民解放軍や国家安全省に流用されるリスクが高まる」と指摘した。その上で、輸出ライセンスに関する例外措置など、香港への優遇措置を認める規制を停止するとともに、中国を対象にしたのとは異なった香港への措置を「廃止するためのさらなる行動も検討されている」と説明した。機密技術の香港向け輸出は従来、中国本土向け輸出とは異なる扱いがされており、中国本土向けでは輸出業者は特別なライセンスを申請する必要がある。こうした優遇措置は、1997年の香港返還から少なくとも50年間にわたり人権擁護や自由市場、独立した司法といった香港の「高度の自治」を維持することに中国が同意したことを受けて導入されていた。トランプ大統領は5月29日、香港に対して本土と異なる優遇措置を与える例外措置の廃止プロセスに着手すると表明。軍民両用技術への輸出管理など香港との取り決め全般を対象とする考えを示していた。29日の発表により、米国の輸出業者は面倒な申請手続きを経なければならなくなる公算が大きい。

 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は定例記者会見で、機密技術が中国本土に達するとの米国の懸念を一蹴し、香港には「厳格な貿易管理メカニズム」があると指摘。影響は「最小限」になると述べ、制裁についてはおびえることはなく「われわれは十分備えており、必要に応じて中国が対策を講じると思う」と語った。

原題:U.S. Halts Some Hong Kong Trade Benefits Over China Law (1)

China Approves Hong Kong Security Law, Risking U.S. Anger (2)(抜粋)

(香港行政長官の見解を追加して更新します)

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17年間認めてきた返還記念日民主派デモをコロナを理由に禁止、独立旗を持っていたなど国家安全法違反容疑で早速逮捕して見せつけ。民主主義国家も口先介入ばかりで、一部香港民への英国籍付与*や貿易上本土並み扱いとする米国など限られた対応。香港は死んだ。中国も織り込み済みで、香港の機能は上海(金融)や海南島(リゾート買い物)で代替していく流れだ。

*英、香港住民受け入れへ大幅緩和 290万人対象
時事通信 7/1(水) 22:57配信

 【ロンドン時事】英国は1日、中国が香港国家安全維持法を施行したのを受け、香港に住むすべての「英海外市民」について、英国への入国管理規則を大幅に緩和すると正式に発表した。英海外市民の旅券保持者は現在、ビザ(査証)なしで英国に6カ月間滞在できるが、その期間を5年間へと延長し、市民権取得につなげる。

 香港には推定で約290万人の英海外市民がいる。5年の滞在期間中は就労が可能。その後、永住資格取得を経て、市民権を申請できる。新ルールは数カ月以内に施行される。香港に住む海外市民の扶養家族も対象となる。