6675.米国防長官、米軍は出動しないと明言

米国防長官、軍隊派遣に反対 デモ鎮圧めぐり

AFPBB 2020年6月4日 3:52 発信地:ワシントンD.C./米国

【6月4日 AFP】米国で黒人男性の死亡事件に対する抗議デモが拡大する中、マーク・エスパー(Mark Esper)米国防長官は3日、反乱法(Insurrection Act)を発動して軍隊を派遣しデモを鎮圧することに反対すると表明した。ドナルド・トランプDonald Trump)大統領は1日、デモの鎮圧に軍隊を派遣する可能性に言及していた。これまでほとんど発動されたことのない反乱法について、エスパー氏は同法の「発動を支持しない」と明言した。エスパー氏は記者団に対し、「このような状況下で行政当局に対する支援を行うには、州兵が最も適しているとこれまで常に考えてきたし、今後も変わらない」と表明。「現役部隊の動員という選択肢は、最終手段としてのみ使われるべきで、最も緊急かつ差し迫った状況に限られるべきだ」とし、「われわれは現在、そのような状況にない」と指摘した。

 北部ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で先月25日、非武装の黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)が警察に拘束され死亡した事件を受け、各地で暴力的な抗議デモが発生。全米を揺るがしているこうしたデモに対しトランプ氏は1日、「民生・軍隊など連邦政府の資源で利用できるものをすべて動員する」と警告していた。(c)AFP

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トランプ大統領がどういおうが、州知事は要請しないし連邦軍も動くまいと思っていたが、3日米国防長官は連邦軍がこの段階で動くことはないと明言。正しい。人々の反乱と体制崩壊に怯え香港に国家安全法とやらを強要する中国共産党独裁体制ではあり得ないことだ。米国と中国がちがいだ。

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同日こういう記事も。やらせの可能性もなしとはしないが、各地でみられている。中国などとは明らかに違うお話として信じておこう。

米警察官、ひざまずいてデモ隊に連帯示す

AFPBB 2020年6月4日 9:30 発信地:ワシントン/米国

【画像】米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、ひざまずく警察官に向かって叫ぶ男性(2020年5月31日撮影)。(c)ROBERTO SCHMIDT / AFP
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米首都ワシントンで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、ひざまずく警察官(2020年6月3日撮影)。(c)MANDEL NGAN / AFP
米ロサンゼルスで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、一緒に膝をつく陸軍州兵とデモ参加者(2020年6月2日撮影)。(c)Agustin PAULLIER / AFP
米ロサンゼルス・ハリウッドで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、ひざまずく参加者(2020年6月2日撮影)。(c)Kyle Grillot / AFP
オハイオ州のコロンバス警察本部前で、黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に平和的に抗議するデモの開始前に、ひざまずいて主催者の話を聞く参加者(2020年6月2日撮影)。(c)SETH HERALD / AFP
米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモで、警察に対して両腕を上げるパフォーマンスを行う参加者ら(2020年5月31日撮影)。(c)Samuel Corum / AFP
米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモ(2020年6月2日撮影)。(c)Olivier DOULIERY / AFP
米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモ(2020年6月2日撮影)。(c)Olivier DOULIERY / AFP
2016年シーズンのロサンゼルス・ラムズ戦で、試合前の国歌演奏の際に膝をつくサンフランシスコ・フォーティナイナーズのコリン・キャパニック(右)とエリック・リード(2016年9月12日撮影)。(c)Thearon W. Henderson/Getty Images/AFP
米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、ひざまずく警察官に向かって叫ぶ男性(2020年5月31日撮影)。(c)ROBERTO SCHMIDT / AFP
黒人男性ジョージ・フロイドさんの死を悼んで膝をつく、ロサンゼルス警察の警察官ら(2020年6月2日撮影)。(c)Frederic J. BROWN / AFP
米首都ワシントンで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、ひざまずく警察官(2020年6月3日撮影)。(c)MANDEL NGAN / AFP
米ロサンゼルスで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、一緒に膝をつく陸軍州兵とデモ参加者(2020年6月2日撮影)。(c)Agustin PAULLIER / AFP
米ロサンゼルス・ハリウッドで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、ひざまずく参加者(2020年6月2日撮影)。(c)Kyle Grillot / AFP
オハイオ州のコロンバス警察本部前で、黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に平和的に抗議するデモの開始前に、ひざまずいて主催者の話を聞く参加者(2020年6月2日撮影)。(c)SETH HERALD / AFP
米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモで、警察に対して両腕を上げるパフォーマンスを行う参加者ら(2020年5月31日撮影)。(c)Samuel Corum / AFP
米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモ(2020年6月2日撮影)。(c)Olivier DOULIERY / AFP
米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモ(2020年6月2日撮影)。(c)Olivier DOULIERY / AFP
2016年シーズンのロサンゼルス・ラムズ戦で、試合前の国歌演奏の際に膝をつくサンフランシスコ・フォーティナイナーズのコリン・キャパニック(右)とエリック・リード(2016年9月12日撮影)。(c)Thearon W. Henderson/Getty Images/AFP
米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、ひざまずく警察官に向かって叫ぶ男性(2020年5月31日撮影)。(c)ROBERTO SCHMIDT / AFP
黒人男性ジョージ・フロイドさんの死を悼んで膝をつく、ロサンゼルス警察の警察官ら(2020年6月2日撮影)。(c)Frederic J. BROWN / AFP
米首都ワシントンで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、ひざまずく警察官(2020年6月3日撮影)。(c)MANDEL NGAN / AFP
米ロサンゼルスで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、一緒に膝をつく陸軍州兵とデモ参加者(2020年6月2日撮影)。(c)Agustin PAULLIER / AFP
米ロサンゼルス・ハリウッドで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモの最中、ひざまずく参加者(2020年6月2日撮影)。(c)Kyle Grillot / AFP
オハイオ州のコロンバス警察本部前で、黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に平和的に抗議するデモの開始前に、ひざまずいて主催者の話を聞く参加者(2020年6月2日撮影)。(c)SETH HERALD / AFP
米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモで、警察に対して両腕を上げるパフォーマンスを行う参加者ら(2020年5月31日撮影)。(c)Samuel Corum / AFP
米首都ワシントンのホワイトハウス近くで実施された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモ(2020年6月2日撮影)。(c)Olivier DOULIERY / AFP
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【6月4日 AFP】米国人を驚かせ、感動させた写真がある。ここ数十年で最も広範囲に及ぶ、国を揺るがす抗議デモの参加者とともに警察官がひざまずいた場面を捉えたものだ。そうすることで、ドナルド・トランプDonald Trump米大統領が非難した、人種差別に対する抗議のポーズを受け入れたのだ。

 警察官が非武装の黒人男性、ジョージ・フロイド(George Floyd)さんを過剰な力の行使によって死亡させた事件をきっかけに、全米で抗議活動が激化している。トランプ氏が暴力的に発展することもあるデモの取り締まりを強化する中、ニューヨークやロサンゼルス、ヒューストン(Houston)などの警察官が、激怒するデモ参加者らに連帯を示している。「私はヘルメットを外し、警棒を下ろした。どこまで歩こう? 一晩中歩くつもりだ」。米ミシガン州フリント(Flint)のクリス・スワンソン(Chris Swanson)保安官は5月30日、デモ隊に向かってそう呼びかけた。スワンソン氏はデモ隊と歩き始めた。デモに参加していた人たちを励まし、若い黒人男性とセルフィー(自撮り写真)を撮り、親指を立てるポーズすらした。アイオワ州デモイン(Des Moines)では、ダナ・ウィンガート(Dana Wingert)警察署長がデモ隊の前で他の警察官らとともに膝をつき、このように説明した。「象徴的な方法でデモに参加する、せめてそれくらいはさせてほしい」

■アメフト選手の膝つき抗議

 人種差別に抗議する全国のデモ参加者は、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の元選手、コリン・キャパニック(Colin Kaepernick)氏が取ったことで有名になった抗議のポーズを取り入れた。キャパニック氏は2016年、黒人や他のマイノリティー(少数派)に対する警察の残忍な行為について、試合前の国歌演奏時に膝をつくことで抗議の姿勢を示した。キャパニック氏は膝つき抗議によってNFLから追放された。膝つき抗議はキャパニック氏の他、意思を同じくする選手に対して、トランプ氏を含む保守派からの非難と侮辱を招いた。ニューヨークでは1日、白人のテレンス・モナハン(Terence Monahan)警察署長がデモ参加者らと握り合った手を上に掲げてひざまずく、印象的な場面が撮影された。フロイドさんの死に対する激しい怒りを共有するとともに、支援を表明したのだ。同様の場面はフロリダ、イリノイミズーリジョージアの各州と、首都ワシントンでも見られた。

■本物? 策略?

 警察官のこうした行為は反人種差別の理念に対する連帯を誓い、過去の警察による暴力への許しを求める個人的な行為として、本物のように見えることもある。一方で、高まる緊張を緩和するための策略ではないかという疑問を生じさせる場合もある。例えば1日の夕方、ワシントンのトランプ・インターナショナル・ホテル(Trump International Hotel)の前でデモ参加者と向かい合って立っていた警察官たちが、群衆からやじを飛ばされ、ひざまずいた。警察の報道官はAFPに対し、同ホテルの前でひざまずいたことについて、「その時に自然に生まれた行為で、あらかじめ仕組まれたことではない」と説明した。同報道官は、多くの人が当局に対する抗議とみなすポーズを警察官が取った場合でも「懲戒処分を受けることはない」と話した。前日に撮影された動画では、ある警察官がひざまずいた部下の足を戻そうとしているように見えてもだ。(c)AFP/Daniel WOOLLS